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    ふりかえり2010:Sufjan Stevens - The Age of Adz

    • 2010.12.26 Sunday
    • 14:20
    これ聞くまで別にスフィアン・スティーヴンスを好きでもなかった。イリノイもミシガンも、なぜかSongs For Christmasとかも聞いていたが、好きという程ではなく、なんかまあアリだしいいけど微妙だなあ…と思っていた。
    思うに、スフィアンが何を言いたいのかよくわからなかったせいのような気がする。
    このアルバムは遥かにわかりやすい。彼が何を言おうとしているのか、自分のように注意散漫であまり真面目に音楽聞けない人間にも「届く」。
    「イリノイ」や「ミシガン」は、アメリカについて、まして合衆国各州について曖昧なコンセプトしか持ってない日本人である自分には、何…が言いたいの?という部分が多かったんだな、と今更気付いた。彼が「アメリカ人」として強烈に意識しているものが、自分にはよくわからなかったんだと。このアルバムは普遍的、内面的な内容に寄っているため、すんなり解る。


    個人的には#8「Vesuvius」が何度でも聞いてしまうキラーソング。
    Sufjan, follow the path
    It leads to an article of imminent death
    Sufjan, follow your heart
    Follow the flame&
    Or fall on the floor
    Sufjan, the panic inside
    The murdering ghost
    That you cannot ignore
    スフィアン、その道を辿れ
    差し迫った死の記事が待っている
    スフィアン、心のままに行け
    その炎を追え
    でなければ床に転がれ
    スフィアン、その衝動は
    おまえが無視する事のできない
    人々を殺していくゴースト


    文字通りのキラーソングじゃないかという話ではなくw

    曲の後半は延々と
    Vesuvius
    Fire of fire
    Follow me now
    As I favor the ghost
    を繰り返し、最後には
    Why does it have to be so hard?
    と問いかけて曲が終わる。
    ベスビオの火山
    純粋な炎
    わたしを追え
    わたしにはゴーストのほうが大切だから

    どうしてこんなに難しくなければいけないんだろう?


    比喩としてか、現実的にかは定かでないが、「ベスビオの火山」が象徴する(Are you a ghost / Or the symbols of light / Or a fantasy host? / In your breast / I carry the form 「おまえはゴーストなのか、光の象徴なのか、それともそこにはいない幻の相手なのか?おまえの胸では僕は形を保てる」)ものへの憧憬、同化への欲求との葛藤についてだと思う。
    I'd rather be burned / Than be living in debt(「贖いを負って生きるくらいなら焼かれてしまいたい」)

    その純粋な炎を追うのは難しい。当然のことを歌っているのだけど切実。
    ゴースト(彼をむしろ現実の死へと導く内面のことだろうか。聖霊がthe murdering ghostでもないだろうし)に抗うべきか、それともそれに導かれるままに行くべきなのか、つまり「なぜ生きていかなければならないか」について、「どうしてこんなに難しくなくてはいけない」のかと聞いているのだから。

    ベスビオ火山と炎はナイアガラの滝と瀑布でも同じ、要するに「自分を取り巻き圧倒する大自然と、飛び込んだらそれに同化出来るように感じるもの」の組み合わせで、有り体に言えば自殺願望の曲とも取れる。
    もちろん答えは出ない。



    「Vesuvius」アルバムでは特に重い曲ということもなく、全体的に全部重いが、「Boy, we can do much more together / It's not so impossible!」とハッピーなリフレインの#11「Impossible Soul」で終わる。25分以上の曲はオートチューンのブリッジなどこれまでのスフィアンとはかけ離れた要素もある(ダフトパンク声のスフィアン、数年前だったら無理だったかも)が、重層的でダイナミックな展開とボリュームのあるサウンド、どことなく照れのある歌詞が魅力的。
    1曲で本当に25分あり、11曲で74分のアルバムの実に3分の1はこの「Impossible Soul」なのだが、内容的な重点はタイトルトラックやVesuviusのほうにあり、Impossible Soulは音楽的な総括のよう。最後に「これまでのスフィアン」ぽくアコースティックなサウンドで弾き語ってるようなパートがあり、そこでは
    I never meant to cause you pain
    My burden is the weight of a feather
    I never meant to lead you on
    I only meant to please me
    君に痛みを感じさせるつもりはなかったんだ、僕の重荷なんて羽毛のように軽いんだから
    君をどこかへ導くつもりなんてなかったんだよ、僕は自分で楽しんでただけなんだ


    と、自分の「信者」に対する言い訳のような、何とも言えない歌詞を歌っている。この曲の提示するようなこれからの可能性や自由のために、過去に囚われたくないという、やや悲しい、勇気ある、正直な、しかしヘタレな「人間宣言」は真摯に受け止めるべきだろう。願わくは上手く歳をとってほしい。
    褒めてないような文になったけど2010年マイベスト5には入るアルバムです。ポップでキャッチーで正直で暗くて前向きだよ!

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